【2019年エリザベス女王杯】詳細回顧

11月10日 エリザベス女王杯

概要

レースラップ

12.7-11.6-13.3-12.7-12.5-12.8-12.3-11.6-11.5-11.4-11.7

前後半3F:37.6-34.6

前後半5F:62.8-58.5

前半からかなりのスローで例年通り中盤も大きく緩んだレース。

仕掛け所は早くラスト4Fからのロンスパ戦に近い流れになった。

レース前分析

スローペース想定でしたが、ロンスパ戦になったのはやや想定外でした。

ただそれが後続のコーナー最速を要求できた点で結果的には予想に近い形になりました。

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回顧

ラッキーライラック

ラッキーライラック詳細分析

抑え筆頭に指定の当馬。

持ち味は流したペース(後続の後半要素を削ぎ落とすペース)での一脚での抜け出し。

レース前の不安はこの距離で流していくと甘くなる可能性。

スローになればその分楽になるのでこの距離でも距離は大丈夫だが、それだと後続に対して勝ち切りまでいけるか?

という点でこの評価に留めました。

ではなぜ今回勝ち切りが出来たのか?

スローからのロンスパで事前の分析から言えば、好走条件の半分程度しか満たさずに勝ち切りまではという条件に感じますが実質は違いました。

レースは前述しましたが、ラスト4Fから徐々に加速していくレースラップになっていますが、これは単騎逃げのクロコスミアのラップ。

後続はこのラスト3,4Fのコーナーで差を詰めるために早いラップを要求されています。

この時に内にいたのがこのラッキーライラック。

内にいるラッキーライラックよりも他の馬はコーナーで早い脚を求められました。

そして内を回して直線一気に伸びてクロコスミアを捉えました。

これは、結果的に後続の脚を削ぎ落す得意な形になっているという事がわかるでしょうか?

その上で距離不安はスローペースを中団で構える形と内を回す事でフォロー。

様々な要素が絡み合い、ベストな適性ではない所で結果的にベストな条件に持ち込めたのが勝因でしょう。

なので、距離に関してはこの勝利を踏まえてもやはり短めの方がベストという考えは一旦そのままにするつもりです。

もう1走中距離での内容を見て改めればいいかなと。

クロコスミア

本命に指定した馬。

中弛みをするペースが得意の馬で、この距離ならば他馬が消極的になる中で距離適性を証明済みで先手を奪えると評し、それがそのままで好走。

この馬に関してはほぼ予想通りだったので、ここで述べる事は少ない。

ただ、ラスト4Fから積極的にいったのは結果的によかったと思います。

その分ラスト1Fで甘くなりましたが、元々得意な形は仕掛け所遅れた所での一脚なので、それは仕方ないです。

実は藤岡騎手が神騎乗したのではないかな?と思っています。

ラヴズオンリーユーが2番手につけた時点でこれは無理かなと思いました。

理由はラヴズオンリーユーの分析で記したトップスピードが証明できていないが、距離適性とロンスパ性能の高さは証明済みだった事です。

1番人気でしたし、周りがラヴズオンリーユーの仕掛けについていこうという意識が強まります。

そんな馬が2番手から先手を奪って動き出すと、その段階で後続との差が詰まり切って、本格的なロンスパ戦をリードが少ない状態で迎えてしまう危険がありました。

それを警戒してかはわかりませんが、この馬にしてはかなり早仕掛け。

それにより、後続はリードを詰める事ができないままどころか、コーナー最速を要求される形になり、リードを残し切る事ができました。

藤岡騎手が2番手以降の隊列をわかって動いたのかはわかりませんが、わかった上で動いたなら相当な神騎乗だなと思います。

話は戻って次走以降の扱いについて。

残り短い現役生活でこれより合うレースはありませんし、ある程度人気も被ってくる馬なので扱いは難しいです。

中弛みが望めるなら買えますし、好走レンジが広がっている印象さえ受ける馬なので、人気薄なら常に注意は必要ではあるでしょう。

ラヴズオンリーユー

三連系の抑えまでの評価しかしなかった馬。

これは分析自体は合っていたかなという結果でした。

スローで前目を取ってきたのはよかったですが、勝ち切れなかったのは仕掛けの先手をクロコスミアに譲ってしまったこと。

今回のペースならラスト5Fくらいからのもっとロンスパに寄せる競馬でも対応できそうな馬なので、それなら勝ち切りもあったかなと思います。

直線ではロンスパも問われつつもトップスピードがなくては差し切れない位置関係だったので3着は納得。

後続に差し切らせなかったのはラッキーライラックの項で記した内を回した分と単純なロンスパ性能の分。

中距離だとやっぱり乗り方がかなり要求される馬だなと感じる1戦でした。

長距離路線の方が安定はしそうですが、牝馬戦線の中距離だとトップスピード問われない競馬にどれだけできるかにかかっています。

センテリュオ

抑えに指定した馬。

ロンスパ性能に長けていてメンバー中でも上位の距離適性を示していた当馬。

4着まできた要因はこの長所がバッチリ嵌ったレースであったからでしょう。

スローと見るやいなやポジションを押し上げて3番手を確保して、外を回しながら直線へ。

後続の外を回した馬は前述通り苦しい競馬。つまりロンスパや長距離適性を求められる形になりました。

それを持っているこの馬はなんとか対応してきたというのが全て。

このレースは通った場所を考えるとラヴズオンリーユーよりも内容は良い4着。

ただ汎用性のある適性かと言えばあまりない適性ではあるので何とも。

まだ4歳なので来年のエリザベス女王杯に出てくるようなら注目する価値は見せました。

クロノジェネシス

クロノジェネシス詳細分析

対抗に指定した馬。

敗因はオークスに近いかなと思います。

結局少し長めの距離でロンスパで差し切るのは厳しいという負け方でした。

2番手あたりの競馬で直線向くまで仕掛けを待って、一脚使う小器用な競馬をしたかった馬です。

あの位置からだとロンスパとトップスピードの両方を要求されるので、絶対値的に難しい。

むしろクロコスミアの競馬をしたかった馬だと考えています。

これまでの内容から逃げを打つというのはありませんが、ラヴズオンリーユーを意識しつつクロコスミアの2番手を取ってというタイプです。

内は回したもののクロコスミアの早仕掛けが悪い方に向いたとも言えますね。