10月13日 秋華賞
概要
レースラップ
12.3-10.7-11.6-11.8-11.9-12.7-12.5-12.0-12.3-12.1
前後半3F:34.6-36.4
前後半5F:58.3-61.6
前後半3Fで1.8秒、前後半5Fで3秒以上の超ハイペース戦。
一度大きく緩んでその後ラスト3F最速で出し切る非常にタフな流れ。
レース前分析
コントラチェックが引っ張って平均ペースから、カレンブーケドールを中心に動き出しロンスパになると展開予想。
これで平均ペースに対応可能な馬をまず残して、そこからロンスパ向きの馬を選択した形でカレンブーケドール本命にしたレースです。
クロノジェネシス、カレンブーケドール、ダノンファンタジーの詳細分析は下記記事へ。
回顧
何よりあまりにも流れ過ぎてしまったなという競馬。
ビーチサンバがまさかの逃げを打って出た事でペースが上がりました。
コントラチェックも意地でもペースコントロールをしてという状況でビーチサンバが引くかと思いきや全く譲らない競馬。
ビーチサンバとしてはスローで後ろからでは上位に勝てないし、平均で中団になっても後半要素で見劣る可能性が高い。
その中で打開策として、逃げるというのは勝ちに行く競馬で結果はともかくとして好騎乗。
ラスト5F辺りで大きく緩めざる得ないペースだったので、ここで差を詰められてしまいましたが、これもレースの流れからは当然。
福永騎手の勝ちに行く好騎乗を読めなかったのが展開予想のミスでした。
次にカレンブーケドールとクロノジェネシスについて。
クロノジェネシスに関しては、これまでから総合力が高くバランスがいい馬と評してきました。
今回の極端なペースバランスで想定道悪の状況まで加わると、適性で脱落する馬も多かったでしょう。
クロノジェネシスより前にいた馬に関してはペース的にアウトでした。
そういった状況で許容範囲の中団前目に位置し、他の馬がどんどん脱落していく中で総合力の高さ(=対応力の高さ)で結果的に勝ち切ったというイメージです。
カレンブーケドールはクロノジェネシスとの比較で考えると、仕掛け所で内に詰まったからと言い訳したい感じもありますが、抜け出してからのラスト1Fでも引き離されているので、今回の展開では完全に敗戦。
ハイペースへの対応力はクロノジェネシスに分があった事が原因かなと思います。
抜け出してからの脚で考えると、外から捲る形だと当然更にラスト甘くなったわけですし、結局内からクロノジェネシスの抜け出しをくらっていたでしょうし、ペースへの対応力の差による負け確定だったということでしょう。
次走以降に向けて
クロノジェネシス
展開向いたとも取られそうな回顧になってしまいましたが、他の馬が苦しい中で対応できたのは能力の証明なので評価しています。
秋華賞直行組でプラス20キロの大幅馬体重増で今回のパフォーマンスを考えると、古馬と混じってもやり合える可能性も感じます。
気になるとすれば、このタフなレースを完勝した事による反動。
その危険性とオッズの兼ね合いさえ取れればと考えています。
カレンブーケドール
ハイペースへの対応力の差でクロノジェネシスには敗れましたが、2着には来ているわけですし世代最上位の評価は変わらず。
でもやっぱり、距離にゆとりがあって前目から支配できる形が理想ではあると思うので、その理想の条件で古馬相手にどこまでやれるのかが注目ポイント。