9月22日 神戸新聞杯
概要
レースラップ
12.9-11.3-12.9-13.1-13.2-13.5-13.3-12.5-11.8-10.8-10.2-11.3
前後半3F:37.1-32.3
前後半5F:63.4-56.6
極端なスローペースで中盤もかなり緩んだ直線に偏ったレース。
ラスト2F最速で最速地点は10秒台前半になっており、トップスピードとギアチェンジという瞬発力面が強く問われたレースで前哨戦らしいと言えばらしいが、それにしても極端なレース。
レース前分析
まとめると予想時はサートゥルナーリアを逆転できる可能性があるのは偏った展開になった時のヴェロックスのみでオッズ的に買うなら、この逆転の目くらいしかない。
しかし、ヴェロックスの望む極端なロンスパ戦という負担の大きいレースをしてまで、ここを勝つ必要はないので、その展開の再現性はそこまで高くないので結局大した勝負はできないという予想でした。
サートゥルナーリアとヴェロックスの予想前の詳細分析は下記記事からご確認ください。
回顧
この展開になってしまうと、当然と言えば当然の結果。
唯一サートゥルナーリアに先着できる可能性のあったヴェロックスに求められていたのは、サートゥルナーリアより前の位置でギアチェンジを問われない競馬を作りだす事。
細かく言えば、ラスト4Fでは少なくともペースアップしてラスト3F最速でリードを持った状態で出し切って粘りこむ競馬。
しかし、実際はサートゥルナーリアより後ろの位置取りで、中盤も大きく緩んでまともにレースが動いたのは直線向いてからという競馬。
瞬発力をここまで問われる内容になると、ヴェロックスは厳しいですし、むしろこの展開でも2着に来たことで地力を感じさせる内容だったという印象。
前哨戦なので仕方ないとはいえ、サートゥルナーリアにとっては負けようのない流れでした。
次走以降に向けて
ヴェロックス
まず、ヴェロックスに関してですが、ここのサートゥルナーリアに完敗したという事実は着差程は大きく捉える必要はないでしょう。
前述の通り、そもそも勝ちに行く競馬ではなかったので、ダービーと同様の直線で出し切りトップスピードとギアチェンジを大きく問われない形に持ち込めば、逆転の余地はあります。
そして、その展開を相手依存ではなく、前半要素を持っていて自らその展開に持ち込もうと思えば持ち込めるのが強みなので、ここは着を拾いに行っただけのレースで負けたという見方。
サートゥルナーリア
サートゥルナーリアに関しては、やはり総合力は非常に高い馬だという印象。
前半も超スローながらしっかりポジション確保した上で抜群の切れ味を発揮しましたし、これまでの内容からロンスパ性能も持っています。
弱点が少ない馬で、展開の幅は広くドハマり狙いの馬にやられる可能性は当然あるものの、大きく崩れる要素がない馬。
まとまっている馬と表現すると、長所もない様に聞こえてしまいますが、少なくとも世代レベルではすべてがかなり高いレベルでまとまっています。
ドハマり型でも、現状ダノンキングリーの瞬発力とヴェロックスのロンスパの2つくらいしか世代間では見劣る要素はないです。
ワールドプレミア
こちらは新たな面が一応見えたかなという内容でした。
ここまでは流れたペースでトップスピードが問われない中での競馬でしたが、今回は瞬発力が極端に問われたレース。
サートゥルナーリアとヴェロックスの2強崩しは全く狙わない着狙いの競馬ではありましたが、ここまでトップスピードを出してくるのはここまででは見えていなかった部分。
ただ、2強相手というかトップレベルと比べると、ヴェロックスにトップスピード戦で敗れてしまうと少し差を感じてしまう。
もちろん今回勝ちに行けばヴェロックス先着できた可能性は十分にあったと思いますが、それはヴェロックスが前哨戦乗りをした上での話ではありますが。